愛という形


もう、とっくに諦めていたわ。

私が私でいる限り、あなたがあなたでいる限り、変わることが出来ない関係は続いていくしかなかったから。

私達は変われない。

私は、人々に愛された悲恋物語の王女様のように城を捨てるわけにはいかないし、もちろんあなたもそうだった。

傍目からは、どれほどまでに羨まれるかわからないような荘厳華麗な世界。
華やかながらしかし、既にその中にいる人間にとって、そこから外に出て行くことは容易ではないのだ。

彼は、束縛されることを好まない。

人々の言う華の中心に立つ彼女と、そうではない彼とでは、距離があるのは仕方なかった。


それでも私、不満なんかじゃなかった。

あなたが約束を守って帰ってきてくれたときから、覚悟はしていたし。
それでもよかったんだもの。
人並みの幸せでなくたって、私達には私達のやり方があるから。
形は違っていても、あなたがずっとそばにいてくれたら、それでよかった。
自信があった。誰よりも幸せだって。

だから、とうの昔にそのことを考えるのはやめていたわ。


あなたが純粋に微笑んだとき、私がどれだけ戸惑ったか知ってるかしら。
信じられないその瞬間、夢じゃないかとも疑った。
そんなものなくたってもちろん幸せだけど、全然考えてなかったから。



だからね、私、本当に、嬉しかったんだよ。





美しく広げた真っ黒なビロードに、大小の真珠をばらまいたかのような星空の中を飛空挺が飛んでいた。
ブルメシアからアレクサンドリアへ向かう連絡船である。
突き進む客乗せ用のその船の中、乗客達は賑やかな会話を交わす。
外は闇と星だけ、だが飛空挺の中は、夜とは思えぬほど明るく、華やかだった。
誰もが幸せそうな笑顔を浮かべ、口々にその感動を語る。
特に年頃の娘達は今宵の出来事がまるで自分のことだったかのように頬を染め、うっとりと微笑んでいるのだった。
夜という雰囲気は人を酔わせ、雰囲気を高めてくれる。
だが、今の彼らを沸き立たせているのは決して夜のせいだけではないのだ。
窓の外には細い細い三日月がでていた。
白く鋭利なそれは、飛空挺の中とは違い冷静な雰囲気をかもし出していた。
透き通った蒼の瞳をその三日月のごとく細め、ジタンは飛空挺の窓から星の河を眺めていた。
会話に花を咲かせる他の乗客とは異なり、彼は感動を会話にすることもない。
他の乗客達の楽しそうな会話。
それは彼の耳を触ってはいくものの、それは風のざわめきと同じくほぼ存在しないものと等しかった。
だからといって、何も聞こえていないわけではない。
彼は意識してその会話に耳を傾けようとはしなかったのだ。
そこに座っている限り、なるたけその話題に興味がないよう振舞うつもりだった。
それだけが、今彼が出来る唯一の思いやりでもあったから。
彼には、上の空を振舞い続けるほかなかったのだ。

今夜はフライヤ・クレセントの結婚式だった。

「ね、フライヤ、綺麗だったわね」
窓際にひじをついて外を眺めながら、瞳の蒼を瞼で何度も覆っていたジタンの袖が引かれた。
彼のその気遣いを振り払うかのような明るい声にジタンがゆっくりと振り返ると、隣の席ではダガーが微笑んでいた。
彼女も、他の娘達の例外ではなく、熱っぽい瞳を何度も何度も彼に向けては同じ言葉を繰り返していたらしく、振り返ったジタンを見て、やっと気がついた、とでも言いた気な顔をしていた。
意識を遠くに飛ばしていたジタンは、その何度目かにかけられた声に、袖を引かれて初めて気がついたのだ。
「ね、ね、フライヤ綺麗だったと思うでしょう?」
なおも答えを求めてくるダガー。
美しい花嫁となった友人を見てきた彼女には、たぶん、窓の外に見える星達も、かの花嫁には数段劣るものにしか映っていなかったのだろう。
だが、その一瞬、ジタンは何を言っていいのか戸惑っていた。
他の乗客達の話にわざと耳を傾けなかったり、ぼうっとしていてみたりしていたのは、すべて彼女のための気使いだったから。
こんなに気遣いなど必要なさそうに微笑まれると逆に困ってしまうのだ。

結婚。
それは人生至福のときとされている。

竜騎士戦士としての凛々しいフライヤの姿の方を多く見てきたため、フライヤがフラットレイの前ではあれほど女性らしくなるものなのか、と正直驚いたものだが。
やはり美しいドレスに身を包まれて、大切な人と二人で教会に立ったりしたならば、それは当然のことだろう。
そう。確かに、二人の姿は本当に羨ましいくらいに幸せそうだった。

「そうだな〜。」
ジタンは戸惑ったことなど露にせず、笑顔の彼女に笑顔を返した。
ダガーが、ジタンに心配をかけさせぬようにしていることが容易に判断できたからだ。
その健気な努力を無視するわけにはいかない。
だから彼は、いかにも惜しそうに、冗談めかして言ったのだ。
「ほんと、もったいないことしたよな〜。人手に渡っちゃうなんて」
「人手に渡る?それってどう言う意味よ?」
「え?いやいや、こっちの話さ」
「、、、まぁいいわ。、、、、、、、、、、でも、本当に幸せそうだったわ、フライヤ」

「オレたちだって幸せだろ?」

「え?」

まずった。

言ってから後悔した。
ずっと気にかけていたのに、ジタンは思わず口を滑らせてしまったのだ。
一瞬、え、と呟いたダガーが、瞳を揺らした。
それは明らかなためらいの色。
それは、ジタンが今見たくなくて、そして彼女にはさせたくない表情だった。

今夜。
フライヤとフラットレイの婚礼に行き、女王としてではなく、一人の友人として花嫁のフライヤに会ってきて、ダガー自身も幸せだったとは思うのだ。
だが、だからこそ、ジタンは心配だった。

ダガーが、結婚という形に憧れるのではないか、と。
花嫁という姿に憧れるのではないか、と。

おそらく、もう『結婚という形に憧れるのではないか』などという推測の次元ではなく、既に今夜の出来事は確実にダガーの心を占めているものではあると思う。
教会の、真っ赤な絨毯の上を静々と歩むフライヤの姿は、彼女の瞳にどれほど素敵に映ったか。
結婚、それは女性の心を翻弄する。
だが、現実、今、ジタンとダガーには決して取れない形なのだ。
一度は、めおと団、などとふざけてみたこともあった。
だが、それは、本当は、二人にはありうることなど絶対にない形なのだ。
身分の差。
女王様と盗賊。
誰が、そんな二人が夫婦となることを認めるであろうか。
どれほど行動力があろうが、どれほど説得力があろうが、身分というジタンとダガーの距離だけは誰にも縮めることが出来ない。
もう、これ以上は。
唯一その距離を打ち破ることが出来るとするならば、ダガーのガーネットとしての女王の権限。
しかし、もしその権限を使って二人が婚姻を結んだとしたら、ジタンは婿としてガーネットの家に入り、王族となることは必至なのだ。
それは、ジタンの自由を奪うことを意味し、また、彼自身の「らしさ」を失うことを意味している。
そのことを互いによくわかっている二人は、今まで決してそのことを口にしたことはなかった。
ジタンは、もちろん今後もそのままでいるつもりだった。
だが、花嫁のフライヤをひたすら美しい美しいと繰り返すダガーの姿が、彼の心を痛めるのだ。
次第に締め付けてくる鎖のごとく。
実は、今夜の友人のような形で幸せを手にしたいと願っていながら、それがジタンをどこか損なってしまうことをよく理解し、決してその願いを口にしないようにしている彼女の姿が、ジタンを苛んでいたのだ。
不幸だとは言わないが、自由な友人のように、自分達は結婚という形を決してとることが出来ない哀愁に瞳を曇らせた彼女がしかし、次の瞬間それを覆い隠すようにして笑った。
余計なことを口走ってしまった、と次の言葉をつむごうとしていたジタンはそして、何も言えなくなる。
「えぇ、幸せよ」
いつからだったか、ダガーがこんな風に『お友達』から昇格した自分を認めてくれるようになったのは。
奇跡の生還を遂げて再開を果たしたあともしばらくは、明らかに『お友達』以上であるにもかかわらず、彼女は恥じらい、なかなか恋と言う形を認めようとはしなかった。
それが今。
『オレたち』が幸せかどうか、の質問に幸せだ、と答えてくれる。
せっかく、こんなに嬉しいくらいに認めてくれているというのに、それなのに。
ジタンにはそれ以上のものを与えてやることは出来ないのだ。

「そっか」

わかっている、本当は。

今日はいくらか化粧気のあるダガーの笑顔が歪んでいたことぐらい。

彼女が心の中で何を望んでいるのかということぐらい。

「そうだよな〜、幸せに決まってるよな〜」

だが、ジタンに出来たのは、笑顔崩さず、ただダガーに向かってそう返すことだけだった。




数日後。
「何してるッスか?」
飛空挺プリマビスタ。
エンジンの整備をしようと動力室にやってきたマーカスは目を細めた。
動力室のドアを開けたすぐ横に、腕組みした男が壁に寄りかかっていたからだ。
誰もいないと思っていたその場所に人がいて、マーカスの口をついたのは驚きではなく、そんな疑問の言葉だった。
「…………」
目を閉じたまま動かない男に、マーカスはふぅっとため息をつくと腰にさしていたスパナを取り、エンジンやモーターを確認し始める。
時折カンカンと動力となっている機械を叩いたりして点検する彼は、最初に一言を口にしただけで、あとは無言でそこにいる男にかまうことはしなかった。
仏頂面のその男が自分の声に反応さえ示さなかったから。
そんなときはいつも男の機嫌が悪いときなのだ。無表情に規則的に揺れる尾はその絶頂。
こういう時は何も話し掛けずそっとしておくのが一番だということを、マーカスはよく知っていた。
この巨大な劇場艇が安全に飛ぶためにも、点検整備は欠かせない。
機嫌の悪い人間の機嫌取りなんかをしているよりも、飛空挺のエンジンに異常がないか確かめることのほうがここでは大切なのだ。
「手伝いにきたズラよ」
そのことを知っているタンタラスの団員は毎日必ず一度はこの動力室にくる。
マーカスを手伝いにやってきたのはシナだった。
「シナさん、いつも見てるだけじゃないッスか」
手伝いにきた、とはいってもシナは船の動力など理解していないため、見ているだけのことのほうが多いのだが。
「うるさいズラ」
彼は機械に近づくと、マーカスがスパナを出したときのようにして、愛用のトンカチを出した。
その様子を、何気なく振り返ってみたマーカスは思わず息を呑んだ。
動力の機械を前にしたシナが、愛用のトンカチを頭上高くに振りかぶっていたのだ。
「ちょっ、、、、シナさん!!ッス」
「なぁ」
「ひぇっ!!」
その時、今まで壁に寄りかかって何も喋らなかったジタンが急に口を開いた。
彼が気配までも消してしまっていたせいで、シナは彼がそこにいたことを知らず、驚いて飛び退く。
幸い、シナはそのおかげでトンカチを振り下ろすことなく終わった。
「どう思う?」
そのマーカスとシナのやり取りを気に留める様子もなく、ジタンは呟くようにいう。
口は開いたが、相変わらず彼は目を閉じて腕を組んだまま。
「じょ、冗談じゃないズラ。そんなとこで幽霊みたいに立ってないでほしいズラ。しかも『どう思う』って、、、、、」
「そうッスよ。そこにいるなら少しは手伝ってほしいッス、、、、、、、、、」
「オレも覚悟を決めるときかな?」
「聞いてないッスね」
シナとマーカスの抗議にもはっきりと反応を示さないジタンにマーカスは呆れて背を向け、点検を再開する。
常に低音を響かせるその動力室に、再びカンカンとスパナの金属音が鳴り出した。
「その顔は、また色恋沙汰ズラね?」
ジタンの内心を悟ったのは、結局手伝いなんてしないシナ。
もちろんマーカスも「色恋沙汰」とその程度のことはわかっていたが、わざわざ口を挟むつもりはなかった。
ジタンがよくこんな風にしてやってきても、マーカスには何か参考になるアドバイスが出来るわけでもない。
そういうジタンの悩み相談・愚痴こぼしはブランクに任せるべきだとマーカス自身は思っていた。
逆に、人のことにすぐ首を突っ込みたがるタイプのシナは難しい顔をしながら腕を組む。
「う〜ん、今なにか当ててみせるズラよ。」
うーんうーん、と唸りながら考え始めたシナに、ジタンはようやく片目を開けて彼の様子を見た。
トンカチ片手に腕を組んでいる様子は、なにか異様にも見えた。
そして、数秒もしないうちに考え込んでいたシナの口元がにやりと笑いの形になる。
「わーかったズラ」
余計なことは言わないほうがいいのに、とマーカスがわずかに振り返り、ジタンが、お、と顔を上げる。
そして、得意げに笑ったシナは得意げに言い当てた。
「この前はブルメシアの結婚式にいってきたズラね。と、いうことは、、、、、、、、、、
                   ダガーに結婚を迫られた!!!!!ズラね?」
見事。
少し違う気もするが、シナにしては珍しい。
彼は素晴らしく核をついていた。
まさか言い当てるとは思っても見なかったジタンは思わず身を乗り出し、結婚の話までは予想していなかったマーカスも驚いて振り返った。
「あたりズラね」
唯一驚きの表情を浮かべていないのは言い当てたシナ本人だけ。
よほど自信があったのか、彼はニヤニヤとした笑いを隠さない。
本当に言い当てられてしまったジタンは観念したように軽く微笑み、だいたいそんなとこだな、と呟く。
驚きのあまりマーカスがスパナを持つ手をとめたせいで動力室に響く音が再び低音だけになる。
ドアの向こうを誰かが走り抜けたらしく、2、3人の足音が駆け去っていった。
その音で、唖然として危うくスパナを取り落としかけていたマーカスは思い出したようにジタンに詰め寄った。
「マジッスか?」
「そう。だからさ、オレ、どうしたらいいと思う?」
「どうしたらといわれても、、、、、」
「ジタン、観念するズラよ」
不適に笑ったシナが、ジタンの肩を叩く。
本人にそのつもりはないのだろうが、彼が笑うとやはり無気味だ。
「もう逃げられないズラ」
「うー、、、、、、、」
助けでも求めるかのようにジタンはシナからマーカスに視線を移動させる。
だが、マーカスはジタンの心中を裏切るかのように、確かに、と呟いた。
先ほどまで一大事だ、というのを顔に出していた彼だが、なんとなく予想していたのだ。
いつかはこんな問題が起こるということを。
盗賊と女王様じゃ、誰がどう見てもつりあわない。だからといって、そのまま放置しておくことなんか出来ないのだということを。
ジタンのほうはいいとして、相手の女王様のほうが哀れだとは、マーカスもずっと思ってはいたのだ。
「そろそろジタンさんも年貢の納め時じゃないッスか?」
シナの冗談調の言葉と違い、それは本心から出た言葉だった。
マーカスまでもがそんなことを言い出したことに、ジタンは顔を歪める。
ずっと考えていた。
特に、あの飛空挺の夜以降。
体を動かすことのほうが頭を使うことより得意なジタンは、それでも彼なりに必至に頭を使った。
考えて考えて、脳みその中身を全部搾り出して考えて、自分がどうするべきかの道を定めようとは努力した。
だが、その成果はあがらなかったのだ。
「冗談の話じゃないッス」
「ぬぅ?」
「ぬぅ、じゃないズラ。そろそろ待たせておくのも限界ズラ」
「んなこといったってなぁ、、、、」
「愛想つかされても知らないズラよ?」

愛想をつかされても?

「違うんだよ」
「何がッスか?」

違うんだ。

ジタンは思いつめたかのように眉根を寄せた。
固く結んだ唇がいっそう不機嫌そうになる。

ダガーは、愛想を尽かしたりなんかしないんだ。

どんなに待たせても。どんなにほうっておいても。

あいつは、決して愛想を尽かさない。

どんなにつらいときも、さびしいときも、笑顔なんだ。

言いたい文句を全部飲み込んで、健気に笑うんだよ。

「ジタンさん、どうしたッスか?」

だって、結婚なんて、迫られてないんだぜ?

彼女の言いたいことがわかっていながら、知らないふりをしていることが心苦しかった。
願っているのに、ちっとも考えてなんかいないのを装っている彼女がいじらしかった。
自分と彼女の間にある距離をこれ以上放置しておくのは、ジタンのほうが限界だったのかもしれない。
彼女が笑うたびつらさを覚えるジタンは、自分がずるいと思ったのだ。
自分だけが、逃げているみたいな気がして。
「ありがとう、考えておくよ。二人の意見も参考に。」
結局、考えても考えても、どちらにも傾かない自分の気持ち。
ジタンはそれをどちらかに一押ししてくれる意見がほしかった。
だからここにきたのだが。
二人ともが一方にこんなにも押してくるとは思わなかったのだ。
観念しろといわれても、年貢の納め時だといわれても、心のどこかでそれに抵抗する自分がいた。
ジタンはもう一度顔をしかめる。
「じゃね」
動力室の扉がしまった。
唐突に退室の挨拶を述べると、ジタンは去っていったのだ。
残された二人は顔を見合わせる。
「一大事ズラ」
「兄貴に伝えておくッス」
困ったような驚いたような、二人は一様な表情を浮かべる。
だが、それだけで、その後二人は同時にため息をつく。
重苦しい空気だけが残された。
ひどくやりにくい雰囲気に、二人はしばらく黙りこくっていた。
だが、とんでもないコトを持ち込んでくれたな、と静かにジタンを非難するマーカスをよそに、シナは肩をすくめるとため息をつき、機械のほうに向き直った。
彼は再びトンカチを握りなおす。
が。
「頼むッスから」
その手をマーカスが止めた。
「何ズラ?」
「トンカチでエンジンを叩かないでほしいッス。壊れるッス」



                 to be continued



うにゃにゃ
2001年09月12日(水) 00時02分00秒 公開
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■作者からのメッセージ
初めてここに投稿しました。
分かりにくい文章ですが、もし気に入っていただけたら今後とも
続きを読んでやってくださいね。

この作品の感想です。
続きみたい! ガイツ ■2001年10月09日(火) 20時53分34秒
皆様有難うです!続きも頑張ります! うにゃにゃ ■2001年10月06日(土) 20時08分35秒
早く続きを書いて下さい〜!!! アオイ ■2001年10月06日(土) 19時45分53秒
続きが気になるぅ! ゆかりん ■2001年09月16日(日) 21時33分29秒
よかったです〜。頑張って下さいです〜。 Lucy ■2001年09月14日(金) 19時19分15秒
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